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Q&Aと当記事について
公式X(旧Twitter)において、ワイルドハーツの設定や世界観に関するQ&Aが行われました。当記事ではその内容について、要約と筆者のコメントを記します。
Q1~5, 13(省略)
Q1~5 及び Q13 は当時の不具合やバランス調整等に関する質問です。現在のゲームの内容とは食い違いもありますので、ここでは省略します。
Q6 変形棍
変形棍が5形態になった理由
- 変形棍のコンセプトは形態変化を楽しむロマン
- 武器種の中では最後に考案された
- 発想の原点は「仕込み杖」
- 変哲のない「長棍」から発展させることとした
- 和ベースとして「双牙」「戦矛」「刃圏」
- ロマンのために「巨劔」
- 開発中の案に「鎌」「薙刀」「双戟」等もあった
# ブログ筆者コメント
- (現実世界と)宗教のあり方にそう違いはない
- 「獣」が信仰対象の場合がある
- 「神=獣」とする宗教もある
- 獣信仰の例は秋昏の峡谷の書簡等に見られる
# ブログ筆者コメント
秋昏の峡谷の書簡で、アマテラスが御仏の遣いとみなされていたことが分かります。春霞の古道にも、各社に狛犬代わりの獣の像があります。中には竜を祀っていそうな社もあります。
秋昏の峡谷の書簡で、アマテラスが御仏の遣いとみなされていたことが分かります。春霞の古道にも、各社に狛犬代わりの獣の像があります。中には竜を祀っていそうな社もあります。
故人ですが、石堂家の殿様は獣に強い敬意を払っていたそうです。主人公の獣狩についても、獣に敬意を払う様子は一種の信仰と言えるかも知れません。
ところで、湊の人々の死生観(魂が燃えて天に昇り雨となって地に還る)は、常世蟲の生態そのものとなっています。文化・価値観・思想・伝統等も、それと知らずに獣と関連している可能性がありますね。
Q8 獣の対処
湊以外における獣の対処
- 基本的には国主導で行っている
- 地域によって方法が違う
- 西方の「都」は自然が少なく獣が少ない
- 獣が少ない土地は人同士の戦の方が問題
- 獣の多い土地は獣狩が活躍している
- 北方の獣狩「濡羽衆」は各地に派遣されたりしている
# ブログ筆者コメント
作中にそれっぽい話が出てきますね。主人公も他国での戦を忌避し、獣狩らしい生活をするために湊を目指しました。
根本的な話として、獣は異常事態が起きなければ大人しいものです。獣の多い土地であっても、作中の主人公ほど獣狩が働く必要はないと思われます。
濡羽衆の話も作中に出てきます。クロマトイの防具「黒天魔」が濡羽衆の強者の証だそうです(濡羽色はカラスの羽のような色を指します)。高級素材のため獣をわざと澱ませて狩るとも……。
Q9 縄張り争い
獣同士のライバル関係
- 夏島でツノバシリとジゴクザルがたまに争う
- 突っかかってくるのはツノバシリの方らしい
- ラセツは空を飛ぶ獣が苦手
- ラセツは作中、アマテラスを特に警戒していた
# ブログ筆者コメント
これ以外には「ヤマウガチ×シロウガチ」「アラガネ×シラヌイ」の対戦がありましたね。ラセツの対空苦手ぶりは、飛燕刀で戦っているとよくわかります。
Q10 戸賀姫
姫様に触れない湊の人々
- 湊の沙汰人はよく入れ替わる
- 沙汰人が不在になることもよくある
- 湊の人々は沙汰人が居なくても気にしない
- 戸賀姫の死は断言できない
# ブログ筆者コメント
現在あづまの国を治めている安護家は、あづまの国に興味がありません。湊が滅ぼうとどうでも良いようです。よって、いつ消えても構わない者しか沙汰人を寄こしません。湊の人々もそのような状況に慣れ切っているのでしょう。
ところで、この回答……
戸賀姫の消息については正確な情報がなく、死んだと断言できる状況ではありません。
アップデートが、アップデートが続いていたら、きっと……!!
Q11 いろいろ
獣狩と侍はどちらが強いか
- それぞれ得意な相手が違い、優劣は決められない
- 人同士の合戦だと獣狩は侍に遅れを取る
- 過去、戦により獣狩たちは湊に追いやられた
主人公以外の獣狩の生活
- 湊で仕事をしたり
- 春霞の古道で小獣狩りや採取をしたり
紅玉が湊に来た経緯
- 出身や過去は不明
- 商人にしては獣の知識が抜きんでている
- 日ノ本出身ではない振る舞いも見られる
鈴蘭が湊に来た経緯
- 祖先が争乱の母国から逃げた
- 数世代の旅の果てに湊に辿りついた
- 各地で得た知識が湊の発展を支えた
ナラクザルに関する依頼のNPC
- 鈴蘭の夫(与七) ※娘もいる
- 田造衆の長でもある
- 夫婦そろって探求熱心な学者肌
# ブログ筆者コメント
紅玉さん、正体不明なんですよね。獣の知識に関しては作中トップクラス。主人公の役割についても先を知っているかのような言及がありました。滅亡寸前の湊に商機を見出したのも未来予知じみています。ほんと、何者……?
鈴蘭さんは……独身だと思って熱を上げた方、ご愁傷様。
Q12 からくりの対人運用
からくりは人との戦に使えるか
- 天つ糸の少ない土地では使えない
- 天つ糸を直接使う攻撃は獣以外に効果が薄い
# ブログ筆者コメント
獣狩のパワーソースは天つ糸であり、天つ糸は土地の力なので、獣狩の活躍できる場所は限られるようです。そもそも何もない所にからくりを生み出す技は「種」を宿した主人公の特殊能力なので、通常のからくり運用はなおさら限定的なものでしょう。
武器も天つ糸がなければ、からくり刀は無駄に複雑なだけの刀で、大筒にいたってはただの筒にしかならないような気がします。
Q14 獣の部位
獣に生えた草や枝や実
- 植物に見えるものも生体の一部
- 「実」に見える物も厳密には実ではない
- 「実」も天つ糸の影響で発達した器官
# ブログ筆者コメント
樹属性の獣は一見すると植物に寄生されているようですが、火や土の獣と似たようなものだと考えれば、寄生ではなく体の一部だということが理解できます。
分かりやすい例が鈴蘭さんの自宅にあります。秋昏の峡谷にいる「コシカケウシ」の頭蓋骨が机の上に載っています。生体と比べてみましょう。
頭から生えているキノコ部分にも骨があります。つまりキノコっぽい部位も体の一部です。……そもそもこれが本当に頭蓋骨なのか構造上ちょっと疑わしい気もしますが、不可分の部位であることは確かでしょう。
Q15 「仁王」と関連?
六科の琵琶の絵
- 古代の獣狩と獣の戦いの伝承
# ブログ筆者コメント
「仁王」シリーズと世界観が共通している可能性を仄めかしています。六科の琵琶の絵は「仁王2」の平等院鳳凰堂に飾られたものと全く同じです。侍「坂上田村麻呂」が剣「ソハヤマル」を手に、大妖怪「大嶽丸」を討った様子が描かれています。仁王世界の根幹をなすエピソードを記した絵です。
六科の琵琶 |
仁王2の平等院鳳凰堂にある絵 |
これが古代の獣狩と獣の戦いということであれば、以下のように対応します。
古代の獣狩:坂上田村麻呂
古代の獣 :大嶽丸(妖怪)
仁王世界の坂上田村麻呂は、妖怪狩り一族「ソハヤ衆」の祖でもあります。そうなると、ソハヤ衆は獣狩のルーツであると考えられます。また、「天つ糸=アムリタ」の可能性もあります。アムリタは仁王世界に登場する神秘の石で、あらゆる異能や超常現象の原因であり、妖怪のパワーソースです。
これが本当なら仁王世界はいつか滅ぶことになりますが……。まあ、あくまで(かもしれない)ということで、楽しく考察のネタにしておきましょう。
Q16 澱み深き獣
澱み深き獣は討伐後なぜ消えるのか
- 澱み深き獣は体内の天つ糸に酷い異常がある
- その地の澱みに取り込まれつつある
- 「要石」を用いて介錯すると浄化される
- 異常な天つ糸は肉体ごと霧散する
# ブログ筆者コメント
凶悪な澱み深き獣ですが、どうやら獣よりも土地の方がまずいことになっているようです。もしかしてこれ、放っておくと土地が獣を飲み込んでもっとまずいことに……?
ゲーム本編は澱んだ土地により獣も人も窮地に立たされていた話でした。主人公の一番大事な仕事は、獣の討伐よりも土地の正常化の方かも知れませんね。
余談ですけど、主人公のクエストごとの命の数は「命脈」と呼ばれます。これを「土地のパワーに基づく種(心臓)の起動回数」と仮定したら、澱み深き獣戦の1個しかない命脈は、設定に忠実な仕様なのかも知れません。土地が異常をきたしているわけですから。
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