ワイルドハーツの基本的なゲームの流れ

　未プレイ＆初心者の方に分かりやすいよう、本ゲームの基本となる、１回分のクエストの流れを例示します。ご参考まで。

　クエストを開始するには、まずマップを開きます。L1またはR1で全体地図に切り替え、クエストを探します。ここでは狸と砂鉄の獣「スナツヅミ」のクエストを選択しました。

　獣のアイコンを選択すると、クエストの説明文と、設置済みの幕屋の場所が表示されます。幕屋は拠点、すなわちファストトラベル先です。ワイルドハーツは任意の場所に拠点を作れます。拠点を選んだら、クエスト開始です。

　方向キーの左を押すと、所持している食料を選べます。この食料はあらかじめ自力で加工した保存食です（生の食材も食べられますが）。満腹まで複数食べられます。

　実はクエスト開始の前でも、戦闘中でも、食べられます。この食事バフはクエスト成功まで消えません。クエストを失敗しても、セーブ＆ロードしても残ります（手動で消すことは可）。好きなタイミングで食べてください。

　食事が済んだら、いよいよ獣を追います。マップにはあらかじめ追跡用の龍脈からくりを多数配置しておきます。狩りはクエストの前に始まっています。あずまの国は獣の縄張りではありません。獣狩の縄張りです。

　まず、「獣探しの櫓」を使います。要はレーダーです。これはあらかじめマップ全域を覆うように配置しておきます。櫓はファストトラベルの直後に使いますので、幕屋の近くにあると便利です。さて、櫓を起動しましょう。

　櫓のサーチ範囲は詳細マップに緑色で示されます。今回のターゲット、スナツヅミは右下にいました。"◇"で囲われた獣のアイコンがターゲットです。

　次は、ターゲット最寄りの幕屋に移動します。ファストトラベルです。今回はターゲットのやや上、溶岩洞に幕屋がありますので、ここに飛びます。

　幕屋からターゲットの獣に近づくには、主に飛蔓（ジップライン）を使います。熟練の獣狩は馬鹿正直に走ったりしません。あらかじめ狩場への高速移動ルートを構築しています。

　なお、獣が途中で逃げたときも追跡の手順は同じです。マップを開き、獣の居場所を再び特定し、最寄りの幕屋にファストトラベルし、飛蔓で移動します。

　ここからは戦闘の基本を示します。獣はみんな強いです。えげつない範囲や追尾性能で攻撃してきます。普通に距離をとるだけでは、なかなか避けられません。

　どう避けるか。安心してください、獣狩も強いです。ローリング回避にはボタン押下直後から無敵時間があります。たいていの攻撃はローリング回避だけで避けられます。

　避ける際、怯えて離れると攻撃のチャンスが無くなります。なるべく前に出て回避し、攻撃のチャンスを掴むことが大事です。（ソウルライクゲームに近い立ち回り）

　無敵時間は納刀ダッシュからのスライディング、基礎からくりの「発」、からくりキャンセルと呼ばれる特殊なテクニック等にもあります。これらの無敵時間を上手く使いこなして避けましょう。

　からくりも大事です。からくりは獣狩のアクションを大幅に拡張します。基礎からくりは軽いリソースの消費で、シームレスに強力なアクションを追加してくれます。

　火力の出し方についても、ワイルドハーツは特徴的です。基本的に大技でダメージを稼ぎます。通常技で細かく隙を突くだけでは、ひどく時間がかかります。通常技は大技の準備用です。大技で気持ちよくなりましょう！

　例えば「からくり刀」の場合、通常技やからくり連携攻撃でゲージを溜め、ゲージが満タンになったら「解放」します。解放中は刀が蛇腹剣となり、あらゆる攻撃が強力な多段ヒット技になります。匣三段からの解放攻撃は最大火力です。

　では、どうやって大技を当てるのか。もちろん、大きな隙を狙います。獣も大技の後は隙を晒すため、うまく避ければ大技を叩き込めます。また、からくりで隙を作ることもできます。特定のからくりを特定の攻撃に合わせれば、獣の行動を潰し、怯みやダウンを奪えます。からくりは大技のお供です。

　減った体力は「癒やし水」（通称：水）で回復できます。方向キー上を押すと水を飲み、回復します。癒やし水は独立したシステムとなっており、からくり・食事・素材とは別扱いです。癒やし水はクエスト開始ごとに補充され、マップのあちこちでも拾えます。

　獣の体力を削りきると「ピキーン……！」という澄んだ音とともに、獣が倒れます。生命力の強い獣はまだ瀕死状態です。

　最後に介錯を行います。苦しむ獣の息の根を止める、慈悲の一撃です。

　介錯の後、獣狩は一礼します。いかに恐ろしく、人に害をなす獣であっても、獣狩は敬意を表します。それが自然そのものと向き合う獣狩の生き方です。

　これにてクエストは終了です。クエスト終了直後の待機時間中、マップに留まるか、湊（拠点の町）に戻るかを選択できます。本作はからくりでだいたいのことが出来ますから、いちいち拠点に帰らなくてもあまり困りません。

　獣を狩ると換金素材も手に入ります。お金が必要になったら湊（拠点の町）の紅玉さん（商人）にこれを買ってもらいましょう。

　お疲れさまでした！

　狩りを行う際、食事の用意と龍脈からくりの配置があらかじめ必要であることは、前述の流れでお分かりになったかと存じます。

　これらの準備は狩りの合間に済ませます。頻繁に行う必要はないため、気が向いたら、ちょっと休憩がてらのんびり作業してみましょう。

　気づけば準備の方に、狩猟以上の時間が吸われている……ということも。このようなクラフトゲーム的な要素もワイルドハーツの楽しみです。