ワイルドハーツの秘技・からくりキャンセル

2025年1月21日火曜日

WILD HEARTS 攻略 初心者向け

前置き

 「からくりキャンセル」は略して「からキャン」とも呼ばれます(以下、からキャン)。ワイルドハーツ固有の重要テクニックとしてよく言及されます。本項で詳しく説明いたしますが、最初に一言。

  初心者がいきなり使いこなせる技ではありません 

 焦らず、少しずつ覚えましょう。

からキャンとは?

 ざっくり言うと「攻撃中に基礎からくりを置いてモーションを中断する技」です。条件や効果について詳しく説明しましょう。

からキャンの実例

からキャンの条件

  • 武器攻撃中
  • 基礎からくりを置く
  • 地上限定

 からキャンは攻撃中にしか使えません。普通にからくりを置く動作と似ていますが、細かい仕様の違いがあります。

 攻撃中と言いましたが、厳密には武器固有モーション全般が対象となります。大筒の拠点設置等も対象です。「□/△/R2の行動中はからキャン可」ということです。(例外あり)

 また、からキャンは地上限定の技です。空中に浮いている間は使えません。普段は空中で使える羽や杭も、空中攻撃中は使えません。

からキャンの効果

  • 攻撃モーションを即中断
  • 強制納刀(スタミナ回復)
  • 無敵時間

 からキャンは攻撃モーションをいつでも中断させます。攻撃後の隙はもちろんのこと、武器をふりかぶる前動作すら中断させます。きわめて強力な隙消し技です。

 からキャンを発動すると強制的に納刀状態になります。スタミナは納刀時に急回復しますので、からキャンを使うとスタミナも回復します。

 からキャンには何故か無敵時間もあります。からキャン発動後およそ1秒間無敵です。きわめて強力な回避手段です。ただし余計な入力があると無敵は切れてしまいます。上手なからキャン回避のコツは「少し余裕をもって先行入力し、入力後は軽く一息つくこと」です。

攻撃を振る前でも中断OK
強制納刀によるスタミナ急回復
無敵時間による回避

からキャンを覚えるには

 からキャンは非常に便利ですが、初心者が覚えるには段階を踏む必要があります。

覚えるために必要な技術

 からキャンを覚えるには、以下の技術(ゲームへの慣れ)が必要です。

  • 攻撃できること
  • 基礎からくりを即座に使えること

 からキャンの条件は地上攻撃ですから、攻撃できないと話になりません。ある程度戦える腕前が必要となります。とはいえ、時間がかかっても、ソロで、武器攻撃で獣を狩れる腕なら十分です。

 基礎からくりへの慣れも必要です。まだ慣れていないなら、どんどん雑に使ってください。とっさに指が動かないことにはどうしようもありません。

 「初心者が急には使えない」と最初に申し上げたのは、こういうことです。

中断目的で使い始めよう

 からキャンの使い始めは「動作の中断」を主目的にしてください。攻撃の隙を匣1個で切り上げてみましょう。立ち回りのスピードが上がります。

 「スタミナ回復用の技」という認識でも良いです。匣1個(糸1本)でスタミナが急回復します。スタミナ消費の激しい武器にとってはたいへん便利です。

無敵回避はいつ覚える?

 最初のうちは回避を意識しなくても良いです。前述した「動作の中断」「スタミナ回復」を目的に使い続けていたら、回避手段としての使い方はほぼ自動的に覚えます

 最初から回避目的でからキャンを使おうとすると、獣の攻撃タイミング等にも意識が散り、かえってうまく行きません。

 急がば回れ。まず他の目的でからキャンを練習しましょう。操作感覚さえ掴んでしまえば、回避への応用も「すぐ」です。

からキャンに向いたからくり

 からキャンに使う基礎からくりは何でもOKです。しかし、糸の消費や連携の使いやすさから、匣・発・火のどれかを利用するのが一般的です。

低コストで用途の多い匣

 からキャン用のメインからくりです。糸消費1という負担の軽さが魅力。どんな武器でも採用率が高い基礎からくりですし、安定して使えます。

 匣を使ったカウンターとも相性が良いです。攻撃中に獣が小技(ひっかき等)を出そうとしたら、匣でからキャンしましょう。からキャンの無敵で攻撃をすり抜けつつ、獣を怯ませることができます。

からキャン → 匣で怯み → 糸壁からの大技狙い

 匣で怯みを取ったら、その隙に匣三段や糸張り壁を組み、強力なジャンプ攻撃をお見舞いできます。匣のからキャンは攻防一体の技です。

安定して逃げられる発

 糸消費2は若干重いものの、大きく逃げたいときに有効です。「からキャンで無敵 → 発を踏んでさらに無敵 → そのまま距離を空けて退避」という、確実性の高い逃げ方ができます。

 攻撃的な使い方もできます。発✕3で仕掛け槌となりますので、「攻撃を当てる → 発で隙消し → そのまま仕掛け槌を組む → 仕掛け槌が獣を怯ませている間に追撃する」という一人波状攻撃が可能です。

コンボ中に素早く距離を詰める火

 匣同様、糸消費1の使いやすい基礎からくりです。無敵回避に使っても良いですが、どちらかと言えば、攻撃的な使い方に適しています。

 火による連携はたいてい、素早く中距離を移動しながら攻撃します。これにより「獣の位置がちょっと離れたら、からキャンからの火連携で追撃する」という使い方ができます。やや上級者向けですが、地味に便利です。

からキャンの細かい話

 からキャンには前述した以外にも、細かい特殊仕様があります。

細かい仕様

一歩下がって置く

からキャン時は足元に置いて一歩下がる

 からキャン使用時はキャラが一歩下がり、直前まで立っていた場所にからくりを設置します。この仕様、良し悪しです。

 元々自分が立っていた場所に設置するため、他のオブジェクトがからくりに干渉することはありません。確実に1個置けるということです。これはありがたいことです。

 一方、からキャンに続けて連結からくりを組む場合は、いささか困ります。詳しくは後で述べますが、連結が失敗しやいのです。

自動ローリング

直後の前歩きは自動前転(からくりが壊れても)

 からキャン直後、置いたからくりに向かって左スティックを倒すと、自動でローリング(前転)します。おそらく「からキャン後に素早く連携するため」の仕様でしょう。火で追撃するとき等は便利ですが、邪魔になることもしばしばです。

細かいテクニック

ゆっくり連結

1/4倍速からキャン

 「からキャン→連結からくり」で失敗する主な要因は、設置場所がズレることです。上のGIF動画をご覧ください。ほんの一瞬だけ白枠がズレています。この瞬間にからくりを置くと連結しません

 このズレを避ける方法は2つ。連結からくりを「超高速で組む」「ゆっくり組む」のどちらかです。前者はあまり現実的でないため、基本的にはゆっくり組むことが対策になります。

 擬音で感覚的に申し上げると「トン・トトン」または「トン・トン・トン」のリズムです。素早く「トトトン」のリズムだと高確率で失敗します。

自動ローリングしない

ちょっと横に動けば前転しない

 前述のとおり、からキャン直後は前に歩くと勝手にローリング(前転)します。普通に歩きたい場合は、からキャン後、目の前のからくり以外の方向に左スティックを倒します。一瞬でOKです。

からキャン即破壊

置いてすぐ破壊

 からキャンの無敵回避に慣れてくると、そこら中が匣だらけになったりします。しばしば立ち回りや連結からくりの邪魔になります。

 この問題を軽減するテクニックが「からキャン即破壊」です。からキャン後すぐにからくり破壊モードに切り替えて、出したばかりのからくりを破壊します。この習得には、練習とキーコンフィグが必要です。

 やや難しいテクニックですが、ボタンを押す順番さえ慣れれば、いずれ何とかなります。破壊の入力受付時間はからキャン動作の最初から最後までで、意外と余裕があるのです。

 からキャン即破壊が使えるようになると、スキル「再利用」との組み合わせで糸消費0のからキャンも実現します。地味に便利です。

各武器とからキャンの相性

 武器種によって、からキャンの頻度や重要性はかなり違います。ここでは一般的なプレイヤーの腕前を基準に、武器種ごとのからキャンについて説明します。

 ざっくりと相性を列挙するとこんな感じです。一般的ではない、非常にやり込んだプレイヤーの場合は、また話が変わってきますが……。

 からくり刀 非常に使う
 槌     かなり使う
 野太刀   少し使う
 弓     少し使う
 大筒    少し使う
 変形棍   少し使う
 和傘    使わない
 飛燕刀   使わない

 ※ 少し使う以下は、からキャン無しでもその武器らしい立ち回りが可能な武器です。

からくり刀

隙の多い二刀乱舞でも安心

 息をするようにからキャンを使います。からキャンはからくり刀にとって、可能な限り早く覚えた方が良い、ほぼ必須のテクニックです。

 からくり刀のメイン攻撃手段は「二刀乱舞(□→R2)」と「連続居合斬り(△連打)」です。どちらも時間がかかる乱舞系の技です。何も考えずに使うと獣の攻撃を避けられません

 からキャンで解決します。攻撃モーションの中断と無敵回避のおかげで、敵の攻撃を恐れずに刀を振れます。結果、からくり刀は獣にべったり張り付いて微塵切りする立ち回りが基本となります。

 からキャンによるスタミナ回復も重宝します。R2攻撃を連発していると、あっという間にスタミナが枯渇します。からキャンで劇的に改善します。

 からくり刀は匣や糸張り壁によるカウンター攻撃も火力の要です。基本的な立ち回りの最中、スムーズにカウンターを決めるにはからキャンが不可欠です。

 一応、ストーリークリア程度なら、居合斬り抜け(△→R2)だけでも何とかなります。しかし真のからくり刀使いを目指すなら、からキャンが通過点です。

このモーション中はからキャン不可

 空中捻り落としはからキャン不可です。からくり刀の主力攻撃の一つですが、これだけはからキャンで保険をかけることができません。△連打で連続居合斬りに派生できるため、これを経由すれば早めにからキャンを使うことができます。

からキャンは最大展開のオトモ

 からくり刀に次いで、からキャンが重要な武器です。地上で最大展開を狙う場合、からキャンが不可欠だからです。理由は二つ。

 一つは、最大展開(地上)の後隙を消すのが目的です。振った直後の隙が大きいため、これを消すだけでも立ち回りのスピードが変わります。

 もう一つは、最大展開(地上)における保険です。からキャンを使えば「いつでも中断・無敵回避」できます。リスク0で始動の遅い大技を狙えるわけですありがたい!

 槌は空中攻撃も強力です。しかし、からキャンは空中不可です。見方を変えれば「からキャンを使わない(使えない)なら、空中攻撃メインで戦えば良い」ということになります。

野太刀

大技の直後、また素早く大技に繋いで行く

 野太刀の場合、からキャンの主な用途は最大溜め(居合・両断)の後隙を省略することです。要は大技の時短です。例えば最大火力コンボの直後、からキャン(火)を挟み、再び素早く、最大火力コンボを狙えます。

 一方、からキャンを回避目的で使うことはほとんどありません。使うとしたら最大溜めの直後、このタイミングにたまたま獣の攻撃が被ったときくらいです。

 というのも、からキャンの無敵と野太刀の溜めが相性最悪なのです。溜めボタン(R2)を押したままからキャンを使うと、無敵がすぐに切れます。溜め中はからキャンを無敵回避に使えません。野太刀の回避はローリングと発が頼りです。

野太刀の極まったテクニック

 ここからは超上級者向けの話です。厳密には、溜め中でもからキャンの無敵が利用できます。からキャン発動直後「いい感じのタイミングでR2を離し、いい感じのタイミングでR2を再び押す」と長い無敵を享受しつつ、溜めも維持できます。

 しかし、この操作はシビアです。R2を離すタイミングが特に難しく、間違えると溜め斬りが暴発します。そうなると回避できません。被弾します。

 習得難度がかなり高いテクニックです。普通の野太刀使いは忘れて良いでしょう。避けるだけならローリングや発だけでも十分です。

甲矢の隙消し

 甲矢(はや・横構え)の後隙を省略することが、弓におけるからキャンのメイン用途です。

 甲矢の連射(溜め1)と斉射(溜め2)はどちらもモーションが長く、特に最後の一射は隙が大きくなっています。からキャンを使い、適当なところで切り上げてしまいましょう。もし甲矢の最中に危険が及んだら、からキャンを回避手段としても使います。

 一方、乙矢(おとや・縦構え)ではほぼ使いません。弓に慣れてくると、乙矢はからくり連携を利用した空中射撃ばかりになるからです(結・匣・羽等)。

大筒

拠点回収の隙消し

 大筒におけるからキャンの利用は拠点がらみが多いです。

 拠点の構築、回収、拠点砲撃など、これらは隙の多い行動です。よって、時短目的のからキャンが有効です。獣の攻撃が被ったら回避手段としても使います。

 通常砲撃でもからキャンは使えますが、その機会は少ないでしょう。通常砲撃の主目的たる熱化ゲージ稼ぎは、結による空中攻撃が効率的だからです。

 強化砲撃(ビーム)でもからキャンは利用可能です。この場合、撃ちきった直後の時短が主目的となります。無敵回避には使いません。ビーム中断なんてもってのほかですから! ビームは何があっても撃ち続け、プレイヤーの祈祷力で獣を怯ませてください。

変形棍

通常攻撃・変形攻撃の隙消し

 地上における通常攻撃(□, △)や変形攻撃(R2)の隙消し・無敵回避がからキャンの主な用途となります。

 巨劔(R2+△・渾身攻撃)において、8ゲージ巨劔を振っている最中のからキャンは非推奨です。大筒のビーム同様、何が何でも振ってください。振りきった後の隙消し(時短)には使います。

 ところで、変形棍は空中攻撃が多い武器です。ゲージ溜めの9割は結連携(結手裏剣)ですし、4ゲージ巨劔もからくり連携による空中攻撃を多用します。最強武器と言われるムラクモ棍ともなると、結で飛びまわってばかりです。

 からキャンは変形棍にとっても有用です。しかし空中攻撃が多ければ多いほど、その利用機会は減ることになります。

和傘

ほぼ何でもキャンセルする受け流し

 和傘はからキャンをほとんど使いません。からキャンで回避するようなタイミングは、基本的に受け流し(パリィ)をしたいタイミングとなります。

 受け流し(パリィ)はほとんどの動作を即座にキャンセルする技です。匣や糸張り壁を使った怯み狙いも傘にはあまり必要ないため、からキャンの出番がほぼありません。

 極まった和傘使いは細かいところでからキャンを上手に使いますが、普通の和傘使いはそこまで気にする必要がありません。

受け流し中はからくりを普通に設置

 受け流し(パリィ)中はからキャン不可です。受け流し中にからくりを置くと、受け流し動作を継続したまま目の前に設置します。からキャン特有の仕様は一切なく、普通に置くだけです。

飛燕刀

ほぼ何でもキャンセルする躱し跳び

 飛燕刀はからキャンをほとんど使いません。空中戦メインの武器ですからね!

 地上でゲージを溜める際にからキャンを使うことはできます。しかし躱し跳び(✕)があるため、実際に使う機会は少ないです。

 躱し跳びは、地上でも空中でも、あらゆる行動を即座にキャンセルして発動する回避技です。危ないと思ったら✕を押せば何とかなります。簡単ですね。からキャンの出番がありません。


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「思う存分、好き放題、ワイルドハーツを語りてえ……!」「一人でも多く、ワイルドハーツの沼に引きずり込みてえ……!」

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